Human


僕は君にどんなふうに見えているんだろう?
優しくあってほしいような
だけどそれを貰うのは身に余るような

壁に凭れないと立つこともできない
足を出せば前に進めるなんて以ての外だ

何を着ているか分からないまま
新しい服を選んでいる
胸を張りたくて鏡に向かう
どうしたら上手く笑えるかな?
苦いコーヒーはいつの間にか飲めるようになっていた

僕は君をどんなふうに守りたいんだろう?
好きと伝えるだけじゃ駄目で
伝えないと届かない気持ちに揺られる

すぐにばれる嘘でやり過ごす毎日
舌をこぼし肩を竦めてみても視界は晴れず

高く積み上げた悲しみの側
ささやかに光る幸が触れた
きっと手にしたり壊したりして
唯一の僕がここにいるよ
正解ばかりが人を明日(あす)に導くんじゃないんだね

僕は君にどんなふうに見えているんだろう?
優しくあってほしいような
だけどそれを貰うのは身に余るような
優しくあってほしいような
いつかそれを僕として誇りたいような

何を着ているか分からないまま
新しい服を選んでいる
胸を張りたくて鏡に向かう
どうしたら上手く笑えるかな?
君と話すたびどうでもよくなっちゃうから不思議だよ

夢を見た朝に昇る太陽
くたびれた夜に降る月光
地球(ほし)に満ちている息吹く鼓動を
背に受けて僕は生きている
描いた未来へ迷いながら
果てなき世界へ刻むように踏み締めて会いに行く




COMMENT

一番(って分かるかな)の歌詞は去年にはほとんどできていた。
それを引っ張り出して続きを書いた。
アンダーグラフを書くとなると、テーマとして真っ先に出たのは「人間」だった。
タイトルも「Human(人間)」になったしね。
アンダーグラフの曲(歌詞も含め)を聞いていると、人間の素朴さとかありふれた日常が浮かんでくる。
特別じゃないけど、かけがえのない感じ。
それを表現したくて、最後のほうはぶち苦戦したよ。