歌詞を読む前に。
7月15日に大佑さんというミュージシャンがお亡くなりになられました。
私は彼を知りませんでした。音楽も聴いたことありませんでした。
ツイッターを始めてムックの逹瑯さん、YUKKEさんなどをフォローして、その死と存在を知りました。
この作品は、彼の人生や死を自分になりに考えたこと、彼に対する逹瑯さんやYUKKEさんの想いを絡めて書き上げました。
もう一度言いますが、私は彼のことは知りません。何を思いながら生きたかも知りません。
もし偶然ファンの方がここに辿り着いて、不快な気持ちにさせてしまったらすみません。
それでも読んでほしいと思います。

※2010年8月4日



life


この街で巡りあった
それぞれの時間を抱えて
癒えない傷を隠して

友達と呼べるまで
月日はあまりかからなかった
まるで運命のように

ねえ どこを見ているの?
ねえ 何を思ってるの?
こんなに近くにいるのに 君が分からない
ねえ 一人泣いてたの?
ねえ ほんとに笑ってた?
心駆け回る記憶に 声が奪われる

いつか伝えに行くよ 君が捨てた世界の続きを
もう勝手に消えないで 僕が行くまで眠ってていいから

遠く描いた夢を
鍵盤でメロディーを重ねて
想いを紡ぎ続けた

ねえ ずっと孤独だったの?
ねえ 僕は側にいた
二人どんなに離れても 言葉で埋め合った
ねえ ずっと強がってたの?
ねえ 弱くたっていいよ
互いのすべてを許し合った 明日も変わらない

あれから探している 音に、ノートに、風景に……君を
僕は君と出会えて 嬉しくて泣けることを知ったんだ ありがとう

ねえ 聞こえているかな?
ねえ 僕は歌っている
君を今も想いながら 天に奏でてる

未来へと走っていく 風に身を任せてどこまでも
時には立ち止まったり 君に話しかけたり

いつか伝えに行くよ 君が捨てた世界の続きを
もう勝手に消えないで 僕が行くまで眠ってていいから さようなら