341

この胸に 痛みを焼きつける
煮えたぎる熱い鼓動で
先の見えない闇へと
飛び込んだら
もう振り返ることはない


342

世界は世界で
人は人だ

世界は救いを求めていない
救いを求めているのは常に人だ

世界はすべてを受け入れている
受け入れられず喚くのは人だ

世界は神を持たない
神を作り出したのは人だ

世界は終わらない
人はやがて終焉を迎えるだろう


343

世界が憎しみに埋もれることはない
世界が幸せに満たされることはない

ちゃんと知っておかなくちゃね

昨日も今日も永遠に
誰かの屍の上で僕らは生きている

そしていつかは
誰かが僕らの屍の上を生きていく


344

家族と言えど所詮他人だから
それは僕も同じだから
好きなようにやればいいさ
好きなようにやらせてもらう
何も望まないよ
何も望まないでね


345

もし空を飛べたとしても
あなたの元に行くことはない
どこまでも高くへと
誰にも見えなくなるまで
何も見えなくなるまで
私は羽ばたいていくでしょう


346

どこから来て
どこにいて
どこへ行ったのか

どこから来て
どこにいて
どこへ行くのか

知りたいけど一生知ることはない
知りたいけど知らないまま一生は終わる


347

一つ笑うたび 一つ罪が嵩む
一つ泣くたび 一つ罪が嵩む
息を止めても罪は嵩む
だから僕は生きることに決めた


348

枕元に置いた携帯を開く
午前三時を過ぎていた

眠って朝が来て目覚めて
太陽の眩しい外に出る
歩いて休んで走って息を切らして
夜なればベッドに沈む

毎日は繰り返され
目の下の隈は広がっていく

少しずつはみ出した心は
僕をどこに連れて行ってくれるのか
暗闇でも構わない
ここよりはいくらかマシだろう


349

傷が乾かないうちにまた走り出す
血が止まらなくても
痛みを訴えても
いつまでも休んではいられない
誰から言われたわけじゃないよ
全部自分で決めたんだ
だから黙って見送ってくれ


350

人がまばらの歩道とか
置き去られた自転車とか
所々が錆びたガードレールとか
営業しているか分からないスナックとか
底の見えない川とか
子供が去った小さな公園とか
一時間に一本の電車とか
誰も待ち合わせない銅像とか

まるで
僕を
見ているみたいで