321
あの頃の僕は
笑いたいから笑っていましたか?
泣きたいから泣いていましたか?
確かめる術が欲しい
ないことは知っている
322
子供にナイフを与えてはいけない
大人にナイフを許してはいけない
人間にナイフを委ねてはいけない
323
決心は揺らぐ
簡単に
呆気なく
それはあくまで過去で
とっくに手から離れていた
揺らがないものが一つある
それは未来
それは希望
僕と世界を繋ぐ夢
324
眠れない僕がいて
眠りたい君がいて
世界はちっとも正しく回らない
325
愛が人を救うなら
私は一生救われない
326
寂しいよ
すごく
一人でいることじゃなくて
孤独だと思う心が
寂しいと
鳴いている
327
愛されてみたかった
愛されないことは知っていた
愛されてみたかった
愛せないことは分かっていた
328
深く眠りたい
もうどこにも戻れないくらいに
底へと落ちていけたなら
たとえ君に会えなくなるとしても
それでも構わない
僕が願うのは
君との未来ではなくなった
329
心じゃ君を手に入れられない
翼をもいでしまおう
鎖で繋いでしまおう
その代わり
窓を一つあげる
移ろう空を君に
側には僕が
きっと二人は幸せになれるさ
330
大人がいないと吐き捨てるのは子供だ
大人になれないと苦悩するのは子供じゃない