301
命があることに幸せを感じられたら
どんなによかっただろうか
302
いつか君は誰かを愛する
いつか僕は誰かを愛する
できれば会わないといいね
303
強さは持てても
強くはなれないの 私
304
朝日を浴びる
ゆっくりと瞼が降りた
少しだけ許されたような
気持ちになる
(あくまで気持ち、あくまでも)
眠気が押し寄せて
僕はこのまま眠るだろう
どうかそのまま目覚めないで
そう
祈りながら
305
死にたいなあ
あ、一緒にどう?
君なら大歓迎さ
306
優しく君を殺してあげよう
陶器に触れるように
そっと死へと導く
泣かなくていい
苦しくないはずさ
最期を微笑みで彩って
亡骸も大切にするよ
307
雨が降りそうだ
降りそうで
降らない現状が癪
無駄に早足になってしまう
起こってもいない事態に
怯えている
急がなくて大丈夫
呟きながら
屋根の下で息を切らす
308
一瞬の恋で遊び
愛の脆さを身につけ
悲しみは永遠に続くと
ハタチの私は知っている
309
布団に入ってもいい?
何だか眠れなくて
手を繋いでもいい?
不安になるんだ
やっぱり抱きしめさせて?
温もりを感じたい
君も同じ?
そっか
そうだったんだね
一緒に目を閉じよう
ズルはなしだよ
せーの
眠るのが惜しくなっちゃったな
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310
毎日寝ていたい
人に会いたくない
外に出たくない
陽に当たりたくない
空を見たくない
音を聞きたくない
夢に眠りたい
夢から早く覚めたい