291

ただ生きていたい
それだけが叶わない


292

夢が僕を生かすなら
粉々に砕いて
何も見たくなるほど
無残に引き裂いて

もういいよ
もう疲れたよ

どうして僕を
幸福のうちに殺さなかったの?


293

バケツを叩け
そこに魂があるならば


294

君の声に
泣いた
悲しくはない
幸せからでもない
分からない
ただ



溢れて
僕は
眠りにつく
明日が来なくても
いいよ
予報は晴天
きっとよく
光に映えるでしょう


295

なぜ泣いているの?
なぜ笑っているの?

分かりたいよ
分からないよ

君と一緒に泣きたくて
君と一緒に笑いたくて

叶わないなら
ここで
果てたい


296

時間が消えた

僕には
太陽も月も
昇らない
日々が回り続けて
悲しみとも
幸せとも
何とも
呼べない
夢を横たわる

ここは
ベッドの上
手を繋いで
指を絡めて
足を重ねて
どこまでも
離れない


297

僕を見て
もっとよく見て
そんな遠くからじゃ見えないでしょ
息が触れるくらい近づいて
ねえ、何が見えた?
ちゃんと僕が見えたかい?

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298

泣いたって僕は一人で
泣かなくたって僕は一人で
一人じゃなくても僕は一人で

何だろう
消えたいな

どこかどこかどこかへ

ずっと僕は一人だ


299

大丈夫だよ
さよならする時はさよならって言わないから


300

きっとみんなは僕を忘れて
ずっと僕は忘れられなくて
きっとみんなは今も笑って
ずっと僕は涙を探している