131
君の優しさで
心すべて満たせれば
こんなふうに泣くことも
あんなふうに笑うことも
しなくても済むのに
満ちようとしたその瞬間
流れ込んでくる
暗闇
見えなくなる
光
思い出したいのに
塗り潰されて
色を失う
たしかにあるのに
たしかにもらったのに
どのくらいの時間を要すれば
褪せて戻ってくるんだろう
それまでの長い孤独を
僕は耐えないといけないのか
132
体は束の間
よみがえる感覚も
そのうち薄れていく
だったら要らない
繋がるのは心だけでいい
離れていても
存在を感じられたら
それが
最高の悦び
133
この不安を受け止めて
君の胸を貸して
「大丈夫だよ」って囁いて
僕が眠るまで繰り返して
(根拠はなくてもかまわないから)
134
メモリが増えたって
いざって時真っ白になる
浮上しない名前が
僕の寂しさを証明している
135
涙と一緒に
弱い心が
最低な言葉が
すべり落ちた
対峙した
逸らしたら負け
許したら負け
だから僕は立ち上がった
君がいることは認めるよ
どんな姿でも
紛れもなく僕の一部
切り離すことはできない
君を超えていく
君がいるからまた一つ強くなれる
堕落しそうになったら
ここに来て
いつだってさ
親指を立てて
笑ってみせるよ
136
痛々しいほどに
震える君の心が見える
降り出しそうな瞳を開いて
ギリギリ立ってる君の姿が映る
触れない距離が
逃れられない視線が
消えるように去った君を
追いかけられなかった
どんな声をかければいい?
そんな言葉を君は望む?
聞けるわけもなく
知ることもできない
代わってもあげられない
だけど
僕の心を少しあげる
ちゃんと受け取ってくれたなら
いつも傍にいるんだってこと
いつも君を思ってるってこと
ねえ、感じるでしょ?
最後まで見届けるよ
心は君を追いかけてるから
二人になったら
泣いて泣いて、それから笑おう
137
景色に君が浮かぶと
世界が止まって
神経が止まって
心だけが君を追い続けた
この思いを君に伝えられたら
楽になれるのかな
呼吸もままならなくて
声も出せない
通り過ぎる君の姿が
見えなくなっても
瞼の裏に残ってるほど
強く強く焦がれているよ
138
僕のことを知って
僕のことを覚えて
僕のことを忘れないで
君が僕の存在証明になって
※携帯サイト拍手
139
もう隠すの疲れたよ
もう笑うの疲れたよ
もう泣くの疲れたよ
もう嘘つくの疲れたよ
飛び出した世界はずっと遠いよ
ずっとずっと遠いよ
手元に引き寄せられないよ
まだ僕はここにいるよ
夜を待ってるよ
朝を待ってるよ
心が朽ちてしまうよ
お願いだよ
ここから連れ出してよ
命を与えてよ
呼吸をさせてよ
ちゃんと笑わせてよ
ちゃんと泣かせてよ
ここにはもういたくないよ
ここで終わりたくないよ
もう疲れたよ
分かってるよ
僕は普通じゃないよ
それでも生きてるよ
生きてるよ
140
生まれた意味は僕にはない
生きる意味なら僕にも作れる