061

約束してください
もし私が死ぬことになったら
幸せになってください

第一に、家族
第二に、友人
第三に、
私の何気ない言動で傷ついた人達よ
どうか幸せになってください
他人の不幸を望んでしまう命にもできることがあるなら

それだけです


062

つまらない
思う自分が一番つまらない

くだらない
思う自分が一番くだらない


063

フローリングの床がひどく冷たい
寝転がった僕の体温を
たちまち奪っていく
まるで死に向かうような感覚で
たまらなく心地よい
そして僕はゆっくりと目を閉じる

起こしたら駄目だよ


064

夢の中でさえ
君はブラウン管越し


065

コンタクトレンズを外して
しばらく曇らせておこう
少しは鈍感になれるかもしれない
僕は受け流す強さを持っていないから


066

ただ僕は書いてるだけ
自分の思いを綴ってるだけ
人を感動させたいわけじゃない
感動を誘う語彙は持っちゃいない
呼吸と一緒さ
吐き出さないと死ぬだけ


067

吹き飛んでいく風景
スピードについていけず歪むボディー
ちょっとの凹凸に跳ね上がる
ぎりぎり保ってる状態
祈るように
ハンドルに行く先を託した


068

耳障りなアラームも
聴き方を変えれば素敵な音楽になるよ
このまま眠ろう
大丈夫
苦しめるものは何もないよ


069

外から流れ込んで来たものも
中に入ったなら
君のもんだよ
ありきたりに見えても
君のもんだよ
遠慮なく吐き出しちゃえよ
なかったことにすんなよ
全部君のもんだ


070

無意識に舌を噛んでいた
痛みに揺り起こされ
深夜に逆戻り
随分前に光を失った部屋
立ち上がるのもめんどくさいな
再び眠りにつくには
頭が冴えすぎたし
さてどうしようか