捧げたり押しつけたりした作品。
指定された人】のみお持ち帰り可です。


 芽生え 【友人K

君の言葉で
こんなに嬉しかったり悲しかったり
こんなに怒ったり笑ったりするのは
なぜだろう

あの頃は考えるのをやめたけど
今、気づいたよ

人の感情にも自分の感情にも
まっすぐに向かっていく君が
とても眩しくて
疎ましくて
羨ましかったんだ

臆面もなく
僕と手を繋いでくれる
君に芽生える感情は
きっと特別な



 光のほうへ 【憂紀さん

ねえ何時間経ったんだろう
深い夜が訪れて
時計を見るのも億劫だな
生み落とされた生き物 紙を埋め尽くす

机の前に座って 誰にでも伝わるような
上手な言葉を探してる
気が遠くなる時間を過ごしても
実は60歩しか針は進んでなくて 本当に嫌になるな

ねえこんな面倒な僕に
似た音色が聴こえるよ
マジョリティーに吹き飛ばされそう
それでも震えながらも 思いを紡いで

きっと僕らはどこかで 諦めを口にしながら
同じ音色を探してた
紙に並べられたいびつな羅列
きれいじゃなくても形にならなくても 愛しくてたまらないよ

ねえ奇跡なんて出来事は
定められた人にだけ
起こるものだと思っていたよ
神様がいるとしたら それは君だった

溺れかけた世界で 僕は君を見つけたんだ
そして、君は応えてくれた
大きな声で「奇跡」と呼ばせてよ
独りを駆け巡った夜を抜け出し僕ら 向かう 光のほうへ 光のほうへ



 drop 【友人K


明るさの増えた 部屋の真ん中で
昨日になった今日を思い返す
決意は固めた 別れの練習
強がりな性格が役に立つ

手にしたもの 「またいつか」は難しい
窓の外 手を振るのは 誰だろう

涙乾く頃 本当の気持ち 次々溢れ
「まだここにいたいよ」 「離れたくないよ」 カバンに詰める

いつもより高い 空を見上げれば
変わっていく景色 いつもより綺麗
一日が終わる 明日は迎えない
空っぽになった胸 飛んでいけそうな

大切だと 胸を張れる「今」がある
君がいる 大丈夫 泣いていい

探し続けた日々 迷い悩んだ日々 いつか花咲く
声よ星になって 濡れた瞳に 降り注いでくれ

築いたもの かけがえない宝物
それぞれが 選んだ道 別れじゃない

涙乾く頃 本当の気持ち 次々溢れ
「まだここにいたいよ」 「離れたくないよ」 カバンに詰める
探し続けた日々 迷い悩んだ日々 いつか花咲く
声よ星になって 濡れた瞳に 降り注いでくれ
雨が乾く頃 君は傘を捨て 走り出せるさ



 祝福 【Hさん


24時間
365日
繰り返して辿り着いた今日

雨打つ朝
風吹く夜
歩き続けて辿り着いた今日

出会いと別れ
涙と笑顔
乗り越えて辿り着いた今日

ありがとう
生まれてきてくれたこと
生きていてくれること
すべてここに繋がった

あなたと出会えた昨日を
あなたと迎えた今日を
祝福しよう

空はとても晴れています



 エンゼルフライ 【友人Kと秋君


思い出は現在進行形
終止符(ピリオド)を跨いで会いに行く
耳の奥で君が鳴いています 手を伸ばせど、そこは暗闇で

涙 ぽつり
心 ぽつり
流れて 流れて 君が名枯(なが)れてく

グッバイ グッナイ 僕に何ができたのでしょうか?

乾かない瞳は迷宮入り
なのに出口にいる僕でした
きっと悲しいだけじゃなかったんだね 君もそうだったと思いたいな

涙 ふわり
心 ふわり
浮かんで 浮かんで 君といなくなる

グッバイ グッナイ エピローグでは笑顔でいるよ

賞味期限は明日のようです
遠ざかってもう幾光年だ
夜空を何度も磨き直すよ 朝が来るまで泣かせていてね



 ソング・フォー 【Nさん


こんなにも こんなにも 胸が震える温もりに
僕は出会えたよ

溶けないまま飲み込んだキャンディー
痛みも何もないや 甘さに酔う
道の途中 紐を結び直す
ああまた解けている それはそうだ 緩ませていた

置いていかないで
歩けないよ、と
空いた隣 恨めしく睨んでいる

見えない糸 指先に感じる
僕の意思ここにある? 不安になった
痛みだけがやけに現実感
もがいて伸ばした手の 爪を立てる どうせ誰も同じ

愛されたいのは
愛したいから
一度でいい 人を信じ抜きたくて

不思議だよ 不思議だよ 泣いているのに笑みが浮かぶ
届けたい 伝えたい 胸が奏でる僕の歌
君に聴かせたい

安っぽい運命論 引力 重力 君と繋がった
夢見る永久論 ひとまず置いてさ 心のままに あるがままに

抱きしめてくれた
包んでくれた
僕は僕だ 月の下で対峙する

小さくて 小さくて 風に消えそうな僕の歌
やっと やっと やっと やっと
不思議だね 不思議だね きっと君じゃないと駄目だった
こんなにも こんなにも 胸が震える温もりに
僕は出会えたよ

ありがとう ありがとう 君に与えられた声で
僕は歌うたう
どうか君にまで 届いて 届いて