●ハッピーバレンタイン?

Aoki「おお、ゴディバや!」
Iz「今年もすごい量だな」
Jun「チョコじゃないものもあるよね。持って帰るの大変そう」
Iz「気に入ったものだけでしいだろ。これ全部持って帰るとかさすがにきつい」
Aoki「俺これにしようっと」
Iz「へえ可愛いな」
Aoki「やろ。俺クマ好き。一個やろうか?」
Iz「俺のインテリアには合わんからいい」
Aoki「じゃあ両方俺のもん。あ、そういや束音いつ帰るんやっけ?」
Iz「明日だろ。昼前にはこっち出るって言ってたな」
Aoki「えー今日もう上がろうぜ。最後に一目会いたい」
Iz「これから取材だろ。大体束音ちゃんだって友達と遊ぶんだし、わがまま言うなよ」
Jun「ごめん。ちょっと電話」
 バタン。
Iz(Junが電話で抜けるとか珍しいな)

Aoki「日付もう変わりそうや」
Jun「二人ともこれから何かある?」
Aoki「束音に会いに行く」
Iz「馬鹿か。もう夜遅いだろ」
Aoki「俺は会いたいの!」
Iz「で、Jun何かあるのか?」
Jun「ちょっとね。明日も俺が送るから、車乗ってよ」
Iz「いいけど」
Aoki「俺は嫌。束音に会いに行く」
Jun「そ。じゃあ俺とIzだけで行くかな」
Aoki「な、な、何なんその笑顔? 気になるやん」
Jun「来たくなかったら来なくていいよ」
Aoki「……行く!」

Aoki「え、え、え」
Iz「あ、束音ちゃん……昼間の電話はこれ?」
J un「さすがIz。束音ちゃんが会えないかって連絡してきたんだよ」
Aoki「何で俺やないん!」
Jun(うるさい)
束音「こんばんは」
Jun「うん。どうぞ乗って」
束音「失礼します」
Aoki「束音!」
束音「あ、こんばんは」
Aoki「遠慮すんなや。この胸に飛び込んでいいで」
Iz「馬鹿か。束音ちゃん早く座りな」
束音「はい」
Jun「じゃあ行くよ」
束音「ちょっと待ってください。止まってるうちに……これバレンタインチョコです。大したものじゃないですが」
Iz「さんきゅ」
Jun「ありがと」
束音「あ、あの……Aokiさん?」
Jun(震えてる?)
Iz(無視無視)
束音「どうしたんですか? わっ」
Iz「おい!」
Aoki「……すっげえ嬉しい。束音大好き」
束音(何かいつもと声が違う……)
束音「うちもAokiさんのこと大好きです。もちろんIzさんもJunさんも。いつもありがとうございます」

 

束音「一応手作りなんですよね。実はバレンタインに手作りは初めてです。作ろうとしたことはあるんですけど、失敗しちゃって結局買いました」
Iz「マジ? 俺達貴重だな」
Aoki「うん、うまい」
束音「ほんとですか? よかった。友達に作り方教えてもらって作ったんですよ。友達は彼氏のとこにあげに行きました。今日は帰らないみたいです」
Aoki「そうなんや? じゃあ束音は今日俺んちな」
束音「行ってみたいです!」
Iz「駄目に決まってるだろ」
束音「えー」
Aoki「俺は全然構わんよ。むしろ大歓迎」
束音「あ、クマ可愛い」
Aoki「ファンの子にもろうたんよ。一個いる?」
束音「欲しいけど、駄目ですよ。ファンに貰ったんなら、Aokiさんが持っておくべきです」
Aoki「束音いい子やなあ」
Iz「束音、Aokiのとこは駄目だからね。友達んち帰りな。送っていくから」
束音「鍵貰ってないから、無理なんですよ。もう駅に荷物預けて、明日は友達と会わずに帰る予定です」
Iz「は?」
Aoki「やっぱ俺んちやん。二人で一夜を明かそうなあ」
束音「あはは、Aokiさん言い方がやらしいですよ」
Iz「駄目だから!」
Jun(Izも大変だな。父親みたい)