●夢の話
Aoki「昨日おもろい夢見たんや」
Iz(さて、スルーするか)
Jun(右に同じく)
睦美「へえ、どんな夢?」
Iz(睦美さん余計なことを……)
Aoki「俺が長男で、束音が長女で、Izはシングルマザー」
Iz「ぶっ!」
Jun(よし、免れた……)
Aoki「そんでJunが犬」
Jun「ぶっ!」
睦美「束音って時々作詞してる子?」
Aoki「そうですよ」
Iz「お前が子供なんて冗談じゃねえ」
Jun「何でよりによって犬なんだ」
Aoki「特に何があったわけじゃないんですけど、普通に家族やってんですよ。俺と束音は高校生で、Izは作曲家やりながら俺ら養って、Junは一日中小屋で大人しくしてる。束音とゴミ出しのジャンケンしたり、アイス分け合ったり、喧嘩してIzに怒られたり、家族揃ってテレビ観たり、普通だけど面白かったなあ」
Iz(そうかこいつは……)
睦美「私束音ちゃんに会ってみたいなあ。あの子の歌詞結構好きなのよね。高校時代のピュアな気持ちが蘇るというか」
Aoki「えっ、睦美さんにピュアな時代なんてあったんですか?」
睦美「なるほどAoki君は白アフロで歌いたいと」
Aoki「すいませんでした」
Aoki「そうだ、もし会う機会があればメイクしてあげてくれませんか? 束音はメイクとか興味持ってるみたいだけど、自信ないみたいで」
睦美「いいわよ、大歓迎」
Iz「Aoki、今度夢見るときはファザーでな」
Jun「俺はせめて人間に」
Aoki「それじゃあおもろないやん」