古↑↓


少し胸を張ってみた
景色がいつもと違って見えた
落ち着かなくてやめた
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見えているのかいないのか
聞こえているのかいないのか
触れているのかいないのか
感じているのかいないのか
分からない
分からないことだけは分かる
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私は嘘がつける
楽しくなくても笑うことができる
怒っていても笑うことができる
悲しくても笑うことができる

私は本当がつけない
嬉しくても泣くことができない
辛くても泣くことができない
悲しくても泣くことができない
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私に向かって
手を合わせないでくれ
花を供えないでくれ
お経を唱えないでくれ

ほんの少し思い出してくれればいい
次の日には忘れてくれて構わない
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何かに期待しているような
すべてを諦めているような
面持ちで見上げる

空は今日も青い
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雨は 頭をしんとさせる
背筋から何かが這い上がってくる

たぶんそれは過去だ
たぶんそれは未来だ

傘を投げ捨てよう
一思いに濡れてしまえ
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凸凹を跳んだ
水溜まりを避けた
壁は迂回した
目的地は遠ざかるばかり
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死んでしまえと願った
殺してしまえと立ち上がった
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君が僕を呼んだのかい?
君が僕を望んだのかい?
君が僕を幸せにしてくれるのかい?
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風が僕を追いかけてくる
風が僕を追い抜いていく
その中に何が見えたわけではないが
僕は走らずにはいられない
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見てください
これがあなたの産物です
目を凝らさずとも分かるでしょう

蓋をしても消せません
背を向けても消えません
私はあなたの産物です
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選べよ
俺を殺して生きるか
俺と共に死ぬか
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人生は罪だ
毎日は罰だ
命は罪だ
感情は罰だ
振り回して傷つけて
振り回されて傷ついて
どこにも着地点はなく
風にさらわれる木の葉のように
高く高く舞い上がる
粉々になって
高く高く舞い上がる
見えなくなるその日まで
高く高く舞い上がる
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どこまでもおかしくなりたい
人とのズレを端にも止めないほど
おかしくなれたらいい
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僕がいない世界を想像するんだ
僕が最初からいない世界
とても素敵な世界

日々が穏やかに流れている
笑顔はきらきらと輝いて
涙はうっとりするほど美しい

絵に描いたような家族
拍手が起こるような友情
ドラマになるような恋愛

僕がいない世界
なんて素敵なんだろう
今から僕がいなくなったとして
泣いてくれる人が思い浮かばない

僕はどうして生きているんだろう
僕はどうして生きてゆけるんだろう
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君のためじゃない
誰かのためじゃない
すべて僕のためだよ
感謝される覚えはない
賞賛される謂われはない
思い上がらないでくれ
思い上がらせないでくれ
お互い哀れになりたくないだろう
蚊に刺されたと
時が過ぎたら忘れるんだ
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異常が正常になっていく
正常が異常になっていく
僕は何を信じたらいい?
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君の目の前にいるのは僕だと思う?
君と話しているのは僕だと思う?
そもそも僕って誰だと思う?
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僕はね
消えてなくなりたいんだ
未来からも
過去からも
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眠りたくない
目覚めたくない
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どうせ君も同じなんだろ
物珍しさに寄ってきて
扱い切れずに離れていくんだ
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君は正しいよ
僕が間違っているだけさ
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言葉が喉に詰まって窒息しそう
いつからこんなに話せなくなったんだろう
幼い頃に呼びかけてみた
返事は今も聞こえない
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他愛のない話を
誰にすればいいのだろう
私の身に起こったこと
私の周りで起こったこと
誰にも話せない
話す相手が見つからない
話す相手は現れてくれない
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結局のところ
誰かが犠牲になっている
社会はそうやって成り立っている
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重かったらちゃんと言ってね
すぐに離れるから
君の言葉や表情を
僕は勝手に支えにしている
勢い余って
君の首を絞めてしまわないか心配だ
それを少し願う
僕が一番心配かもね
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青信号の大通りを横切る
上手くいけば死ぬ
上手くいけば生きる
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毎日死にたいと思っている
毎日生きたいと思っている
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君のいない天国より
君のいる地獄を選ぶよ
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